第2回 西陣・町家歩き 2004.05.22

西陣・町家歩き

Architecture & children #2

西陣・町家歩き

  • 日時:2004年5月22日 9:00~12:20
  • 開催場所:京都市立西陣中央小学校
  • 参加者:京都市立西陣中央小学校4,5,6年生(19名)・建築家(7名)

教室で集合 レクチャー教室で集合 レクチャー

西陣と町家を知る

去る5月22日(土)の半日(総合学習の時間)、西陣織のメッカ、西陣の中心地―西陣中央小学校で町家に関する概要を説明後、約1時間、校区の「西陣・町家歩き」を行いました。
4~6年生19名が3グループに分かれ、我々メンバー2~3名が各グループに付添いグループ毎に異なる町家外観と町並を見て廻ります。

実施日に先立ち、校区内の所要時間に廻れそうな範囲をしらみつぶしに調査し、町家の残存状態を確認しました。
京町家の代表的集積地であった西陣も今や連担して建つ本来の姿としての町家は少なくなり、散在しています。
そして、当日、まずは、子供たちが暮らすまち、西陣と、これから歩いて見て廻る町家の特徴について説明して、西陣と町家を知ることから始めました。

子供たちには、町家の造りや部位をクイズ形式に出題して楽しみながら学習しました。
このクイズのプリントは、実際の町家歩きにも持参して、探し、見比べるのに役立ちました。

子供探検隊・町歩き子供探検隊・町歩き

いつも通っている通りからの発見

町家あるきのグループ分けは、学童は4、5、6年生混合ので1グループ6~7名として、各グループに建築家2~3名が付き添いました。

クループはA、B、Cの三つのグループで、各グループがそれぞれ違った視点で町家歩きを行い、三択で町家やまちを評価します。

各班学童1~2名がフロッピーカメラで町家を撮影し、各班2~3名はクリップボードにマップを固定し、ワークシートに従い町家・町並に関する印象を色塗していきます。

その感想文で「今までは前を通っていても町家や町並をじっくり見た事が無かった」「木の建物は気持ちが落着く。ほっとする」そして、町家の部位名とその役割を知って「すごいなァ」と感心し、驚き、様々の発見の中で「将来大工に成りたい」と云う子、「後日、家族と一緒にもう一度見て廻りたい」と思った子等々。

町並に関しては、新しい物に建て替わった所や新旧入混じった所は「ごちゃごちゃや」等の感想も続出。
逆に道幅狭い長屋型町家の路地は、人にフィットするスケール感も相まってか好評でした。

ゾーニングされた地図ゾーニングされた地図

地図にまとめる

帰校順に次のまとめの作業を行います。
デジカメ撮りしたものを各班インストールし、町家歩きで作成した付箋メモや目印シールをひとつの地図に貼り付け、色分けをしていきました。また、各自感想を記しました。

何人もが今後この様な集りに又参加したいとの事でした。
次回、出来れば町家の内部を見学し、建築の成り立ちと生活の関係について、又外観を内側から見直す事で各部の役割を子供たちに考えてもらおうと思います。ひょっとして大人も気づかぬいろんな発見をしてくれるやも知れません。

【町家の状況】
緑:伝統民家としての町家の姿と思う
黄:かなり改修してあると思う
赤:大幅な改造で町家とは思えない

【通りの様子】
青:整っている
茶:所々異質なものが目立つ
橙:ばらばら、ぐちゃぐちゃ

第2回 西陣・町家歩き

西陣・町家歩き「もっと詳しく西陣・町家」

西陣というところ、町家についてまとめました。町家のことを楽しく学べるクイズにも挑戦してみてください。

  • 子供探検隊・町歩き
  • 袋小路(子供たち撮影)
  • 町家(子供たち撮影)
  • 町家(子供たち撮影)

概 要

タイトル: 西陣・町家歩き
日時: 2004年5月22日 9:00~12:20
場所: 京都市立西陣中央小学校
テーマ: 「京都の町の歴史や日々の生活体験」
内容: 京都の古い町並みを歩き、町家に住む人から町の歴史や日々の生活談話を聞き、京都の文化を学習。得た知識や印象を地図に落とし込み、色分けし「ゾーニング地図」を作成。
参加者: 京都市立西陣中央小学校4,5,6年生(19名)・建築家(7名)
主催: 社団法人 日本建築家協会 近畿支部 京都地域会  主催代表:國吉公一
協力: (財)京都市景観まちづくりセンター、京都市立芸術大学
総指揮:

木戸口浩之

指導建築家: 荒川晃嗣瀬戸川雅義瀬戸川雅義湯川君雄

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