京都三条通りとは?
8月7日(土)に、「三条通りひみつ発見」と題して、第三回「建築と子供たち」in京都を開催しました。
明治建築をはじめとして歴史的な建物が多く建ち並ぶ三条通りのまち歩きを、地元の小学校の生徒をはじめ公募の小学生もあわせて23名の児童と一緒に、行いました。JIA京都会からは会員8名、会員所員2名が参加しました。今回は、財団法人京都市景観・まちづくりセンターとの共催という形をとり、企画から実施に至るまで協力して進めました。当日はセンターからも6名が参加しました。
三条通りは、京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)や中京郵便局本館(旧京都郵便電信局)など、日本有数の明治・大正の近代建築物が保存再生されていることは知られていますが、江戸時代の町家や昭和初期の建物、現代建築などもあり、モザイクの様相を呈しています。街並みとして一見ごちゃごちゃの中にも、京都のどの通りにもない独特な雰囲気にあるようです。
三条界隈の歴史クイズ&レクチャー
午前9時に御所南小学校に集合し、まずは、三条通りに関するクイズやレクチャーを行いました。
子供たちには三条通りの建物や道標などのおもしろいものを説明し、5つのグループごとにそれを発見することを指令するという形をとりました。
子供たちに自由な発想で自分たちのまちを考えてもうらおうという趣旨ですが、統一感のある美しい街並みとはいえない三条通りを子供たちはどんな風に感じ、また、訪れている人たちはどう思っているのかといったことも企画に盛り込んでいます。
三条通りのひみつを発見せよ!(指令の答えを探しに出発!)
各グループでリーダーやカメラ係、、地図係、時計係などを決め、まち歩きの道順を検討して、それぞれに出発していきました。
子供たちが探すのは、「白い帯の入ったレンガの建物」や「飾りのついた円柱」、「一文字瓦」「星の形をした窓」「屋根看板」「道路原標」「弁慶石」など様々です。見つける度に歓声をあげていました。
京都文化博物館の植山氏にもご協力いただき、館内のいろいろな仕掛けや化石の入った大理石の説明などをしていただき、子供たちは興味をもって聞いていました。
まち歩きの最後は、歩いている人に突撃インタビューをして、三条通の印象を聞きます。
地元の人は1名だけで、岡山県からきている人もいました。「ゆっくり歩ける感じがする」「都会的」「ステキ」など皆さんいい印象をもっておられました。子供たちは、緊張してなかなか話しかけられない様子でした
ガリバーマップ作成
まち歩きのあとは、子供たちが気に入った場所のポラロイド写真をガリバーマップ(巨大地図)に張り込み、指令の答え合わせをして、閉会しました。
普段、三条通りを歩いていても気づかなかったこと、歴史のある建物があることなど、発見することがとても楽しかったようです。
財団法人京都市景観・まちづくりセンター様の声
「まちづくり」と「建築」のコラボレーションした子ども対象事業と言う、私にとってもまちづくりセンターにとっても初めての試みでしたが、企画から開催まで、非常に勉強になった数ヶ月でした。
「共催」というと、名前だけになってしまったり、スタッフや参加人員を増やす為だけのものになってしまったりと、企画・運営から複数の団体で考える本当の意味での「共催」のイベントは成り立たないことが多いですが、このこどもまちづくりセミナーに関してはお互いのこだわりを活かしつつ、いい部分を出し合い、協力できたイベントとなったと思っております。
ただ一つ残念なことは、途中で雨が降ってしまったことですが、次回こそは晴れた天気の下で子どもたちといっしょにまちを歩きたいですね。
楽しく無事に終了することの出来たイベントのご感想とともに、ご協力いただいたJIAの皆様への感謝にかえさせていただきたいと思います。
三条通りひみつ発見「三条通りむかしのお話」
三条通り、特に烏丸通りから寺町にかけてのエリアは、今や週末観光のメッカで人気と注目を集めています。その理由は、日本有数の明治・大正の近代建築、江戸時代の町家、新しいショップやカフェなどが混在する、街並みとして一見ごちゃごちゃの中にも、京都のどの通りにもない独特な雰囲気にあるようです。三条通りのむかしを楽しく学んでクイズにも挑戦してみてください。
PHOTOギャラリー
概 要
タイトル: | 三条通りひみつ発見 |
日時: | 2004年8月7日 |
場所: | 三条通り |
テーマ: | 「京都の町の歴史や日々の生活体験」 |
内容: | 京都の古い町並みを歩き、町家に住む人から町の歴史や日々の生活談話を聞き、京都の文化を学習。得た知識や印象を地図に落とし込み、色分けし「ゾーニング地図」を作成。 |
参加者: | 京都市内の小学3年生~6年生(23名)、建築家(10名) |
主催: | 社団法人 日本建築家協会 近畿支部 京都地域会 主催代表:國吉公一 |
協力: | (財)京都市景観まちづくりセンター、京都市立芸術大学 |
総指揮: | 木戸口浩之 |
指導建築家: | 荒川晃嗣・瀬戸川雅義・瀬戸川雅義・道家駿太郎・・湯川君雄・ |