Architecture & children #8
子どもたちがつくる現代鉾(JIA全国大会京都2009)
- 日時:2009年10月4日
- 開催場所:最終製作:勧業館(みやこめっせ)イベント広場 鉾巡行:岡崎公園内
- 参加者:京都市内の小学生(90名)・建築家(25名)・補助スタッフ(30名)
『子供たちが作る現代鉾』は京都市教育委員会の協力で、京都市内7つの小学校から90人もの小学生の参加で開催しました。
京都の伝統行事である祇園祭を通して、日本の伝統と文化を学習し、動く建築と言われる「鉾」をベースに、各小学校の校区(地域)の特色を生かした「現代鉾」をつくりました。夏休み中に各小学校で5回から8回のワークショップを行い、子供たちが議論の中でかたちになる素材を出し合いデザインして行きます。
我々の役割は、そのプロセスを見守り、手引きし、建築にする為のアドバイスを行う事です。鉾は軽自動車ほどのボリュームがあり、子供たちと巡行に耐えうるバランスの良い骨組み(構造)も検証。また京都では、鉾は動く美術館と言われますから建築的意匠も自然と取り込まれます。
子供たちの製作作業は放課後に行われます。分割されて製作されたパーツを最終日に会場で組み上げるといった、大掛かりな作業です。
報道関係にも取り上げられ、社会的、文化的、教育的な建築活動を広く市民に伝える事が出来きました。特に会場に訪れた一般の人々に「子供たちが楽しんでいる姿」を見て頂けた事がなにより喜ばしい成果です。
この「現代鉾」はJIA全国大会に合わせて開催し、京都地域会の「建築と子供たち活動」の集大成的な位置付けとして企画されましたが、終わってみればこの活動を継続していく意思表明的なイベントとなりました。
最後に
イベントの最後を飾る、この建築と子供たち「子どもたちがつくる現代鉾」は、夏休みから各小学校ではじめたワークショップの集大成です。 参加してくれた小学生、学校関係者のみなさん、ご父兄のみなさん、 総出で最後の仕上げにとりかかりました。 そして、最後はメインイベントの鉾巡行。 本物の御囃子さんにもご協力いただきまして、とても賑やかな鉾巡行となりました。
この大会にご協力いただきました皆様に、 厚く御礼申し上げます。
概 要
タイトル: | 子どもたちがつくる現代鉾(JIA全国大会京都2009) |
日時: | 【第1回ワークショップ 2009年7月24日(金)9:30~ 】レクチャー、ワークショップ、事前製作 【最終イベント 2009年10月4日(日)9:00~15:00】最終製作、鉾巡行、講評会、表彰 |
場所: | 最終製作:勧業館(みやこめっせ)イベント広場 鉾巡行:岡崎公園内 |
テーマ: | 「京都の伝統行事の伝承」と「共同作業」 |
内容: |
京都の伝統行事・祇園祭を通して、日本の伝統と文化を学習。 夏休みに5〜8回のワークショップ開催。 地域性をデザインに施した鉾の製作と岡崎公園内を巡行。 ワークショップ及び事前製作:各小学校 |
参加者: | 京都市内の小学生(90名)・建築家(25名)・補助スタッフ(30名) |
参加小学校: | 京都市立 石田小学校 京都市立 宇多野小学校 京都市立 梅小路小学校 京都市立 御所南小学校 京都市立 紫竹小学校 京都市立 朱雀第三小学校 京都市立 高倉小学校 |
主催: | 社団法人 日本建築家協会 近畿支部 京都地域会 主催代表:道家駿太郎 |
協力: | 京都市教育委員会、京都芸術デザイン専門学校、株式会社オレンジパオ |
写真撮影: | 岡田大次郎 |
総指揮・副指揮: | 木戸口浩之・加藤泰彦 |
発案・現代鉾試作: | |
指導建築家: | 荒川晃嗣・・岡田良子・奥田敦・・國吉公一・後藤直子・志村公夫・志村公夫・長谷川渉・湯川君雄・、、 |
指導協力: | 鈴木恵、高矢聡 |
現代鉾製作協力: | 大野浩和、川上未奈、堀田鳩子 |
その他: | 雨天の場合鉾巡行中止。 |