Architecture & children #4
まちなか子供探検隊「100年先まで残したい京都の街並み」
- 日時:2005年8月6日
- 開催場所:京都市内中心部
- 参加者:京都市内の小学4年生~6年生(33名)、建築家(8名)
京都の街並みと通りの歴史に触れる
8月6日(土)に、「まちなか子供探検隊」と題して、第四回「建築と子供たち」in京都を開催しました。
北は三条通りから南は錦小路通り、東は寺町通りから西は油小路通りにかけての歴史のあるまちなかを、京都市内の小学校を対象とした公募で集まった小学生33名とともに、まち歩きを行いました。
京都会からは会員7名、会員所員1名が参加しました。
昨年度と同様、財団法人京都市景観・まちづくりセンターとの共催という形をとり、企画から実施に至るまで協力して進めました。
また、今回は、京都市立芸術大学の協力により、百年後に残したいものを写真におさめるという企画も盛り込んでいます。
当日は、センターから4名、市立芸大からも7名が参加しました。
京都の街並みは、通りとともに発展してきたといえます。歴史ある街並みを、通りの歴史を振り返りながら観察し、未来に向けてどのような発展が期待されるのか、子供たちとともに考えるすばらしい機会となりました。
クイズ&レクチャー
午前九時にウィングス京都に集合し、通りや町家に関するクイズやレクチャーを行いました。
通りの歴史を百年前の三条通りや祇園祭の写真、大正の頃の錦市場、昭和初期の町会所で行われている地蔵盆の写真などを見ながら、これから歩く通りの歴史を学んで、いざ出発です。
さあ、町歩きに出発!
まち歩きのルートはあらかじめ決めておきましたので、6つのグループそれぞれに特徴のあるまち歩きを行いました。
ただし、祇園祭の山鉾町で有名な霰天神山町会所には全てのグループが訪問することにしました。管理されている地元の方の協力により、普段は見ることのできない蔵や町会所を見せて頂きました。子供たちにも百年後に残したいものとして人気が高かったようです。
グループごとにインタビューしてもらう企画を用意し、霰天神山(あられてんじんやま)町会所以外に、伝統工芸の金彩職人さんや錦市場のお店の方にお話を聞かせてもらいました。町家が昔ながらの仕事場として利用されていることや、錦市場がいつまでも元気でいる様子に子供たちも興味を持ったようでした。
ボクらは名カメラマン!
まち歩きと同時に、子供たちには、100年先まで、残っていて欲しい風景をポラロイドに納めるように指令を出しました。
通りのそこかしこに残る町家については、JIA京都地域会の建築家がその特徴を紹介しながら歩いていきました。子供たちにも、一見して美しい町家には脚が止まるようで、思い思いに写真を撮影しているのが印象的でした。
100年後に残したい京都の街並み
まち歩きのあとは、子供たち一人一人が撮影した十枚のポラロイド写真から五枚選んで、切手に見立てた枠の中に貼っていき、コメントを添えて作品としました。
100年先まで残したい京都の街並みは、身近なところにある、生活に密着したまちであることに改めて気づかされる想いをした一日となりました。
まちなか子供探検隊「100年先まで残したい京都の街並み」ランキング
まち歩きをしながら子供たちに、「100年先までの残っていて欲しい!」と思う建物・街並み・風景を思い思いにポラロイド写真に収めてもらいました。子供たちが「いいなあ」と思う街並みは、私達大人をもほっとさせるような、身近で、慣れ親しんだ、そしてあなたの街にもある風景でもありました。今回のまち歩きを通して、これからの建築や住環境づくりに少しでも関心をもってもらえたらと願いいます。さて、ランキングの結果は?
PHOTOギャラリー
概 要
タイトル: | まちなか子供探検隊「100年先まで残したい京都の街並み」 |
日時: | 2005年8月6日 |
場所: | 京都市内中心部 |
テーマ: | 京都の町の歴史や日々の生活体験」 |
内容: | 京都の古い町並みを歩き、町家に住む人から町の歴史や日々の生活談話を聞き、京都の文化を学習。テーマに沿った町の風景やディテールをポラロイドカメラで撮影し、写真にコメントをつけて張り込んだ「大判ハガキ」を作成。 |
参加者: | 京都市内の小学4年生~6年生(33名)、建築家(8名) |
主催: | 社団法人 日本建築家協会 近畿支部 京都地域会 主催代表:國吉公一 |
協力: | (財)京都市景観まちづくりセンター、京都市立芸術大学 |
総指揮: | 木戸口浩之 |
指導建築家: | 荒川晃嗣・瀬戸川雅義・瀬戸川雅義・道家駿太郎・・湯川君雄・ |