第19回 世界へ、スケッチで伝える京都の建築 2017.11.23-11.23

世界へ、スケッチで伝える京都の建築

Architecture & children #19

世界へ、スケッチで伝える京都の建築

  • 日時:2017年11月23日
  • 開催場所:京都文化博物館 別館ホール(建築家展2017会場内)
  • 参加者:京都府・大阪府の小学2年生~6年生(23名)中学1年生(1名)・建築家(11名)・補助スタッフ(1名)

京都の建築と風景の観察とスケッチ

京都は日本で最も愛されている観光地です。そして海外からの観光者や留学の学生など、外国の方々にも最も愛されています。

そんな京都を子供たちはどのように見ているのでしょうか。今回は、創造力の訓練はもちろんですが、子供達が選んだ京都の写真をもとに、できるだけ細部まで描くことで観察力と集中力の向上を目的としました。

2020年の東京オリンピックで、更に海外の人たちと接点が増えます。その前に、京都の歴史や風景や文化を世界の子供達に伝えるきっかけになることを願った企画です。

正確なスケッチは建物の全体構成やプロポーション、細部を観察する上で非常に大切なトレーニングの1つです。サポートとして建築設計で日常的に用いるトレーシングペーパーによって建物や風景の写真をトレースし、その線画をマーメイド紙にコピー機で転写し油彩色鉛筆で着彩して完成という流れでした。

コピーに手間取ったり、どのタイミングで輪郭のトレースを切り上げるか?など、実際のオペレーションでは悩ましい点も多々ありましたが、多くの子供たちが正確な形をトレースすることに成功し、普段より少し上手に建築や風景の絵を描くことを体験してもらうことが出来ました。

「絵の描き方を学んだだけではなく、本物のいい紙に描くのも初めて、大きなトレーシングペーパーも初めて、プロの建築家の模型を見るのも初めてで、子供はもちろん親も楽しめました。」と参加者から感想を頂来ました。

今回のワークショップは、今まで行ってきた工作ではなく、絵を描くことは初めての試みです。

スケッチという建築設計やデザインの基本的なトレーニングを通して京都という街をしっかり見つめることは、風景の記録はデジタルカメラというのが当然になってしまった今、改めて必要とされていることだと感じています。

これからも「建築と子供たち」ワークショップを通して建築や街並みデザインの魅力を子供たちに少しでも伝える活動を続けられたらと思っています。

脇目も振らず熱心に集中して作業する子供たちに、エールを送ります。

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概 要

タイトル: 世界へ、スケッチで伝える京都の建築
日時: 2017年11月23日(木祝)13:00〜16:30
場所: 京都文化博物館 別館ホール(建築家展2017会場内)
テーマ: 京都の建築と風景の観察とスケッチ
内容: 1_世界の人たちに見て頂きたい京都の建築または風景の写真を持参
2_写真の上にトレーシングペーパーを重ねる。
3_トレース台で背後から光を当てて、鉛筆で線画を描く。
4_出来上がった線画を、マーメイド紙にコピーし色鉛筆で着色する。
5_講評会を行なったのち、作品のコピーを建築家展で展示。

参加者: 京都府・大阪府の小学2年生~6年生(23名)中学1年生(1名)・建築家(11名)・補助スタッフ(1名)
主催: 公益社団法人 日本建築家協会 近畿支部 京都地域会
後援: 京都市教育委員会
協力: 京都造形芸術大学卒業生
総指揮・副指揮: 萬野光雄波多野崇
発案・試作:

波多野崇・萬野光雄

指導建築家: 荒川晃嗣池井健岡田良子奥田敦小田裕美國吉公一後藤直子波多野崇原田稔萬野光雄
補助スタッフ:

永井孔美子

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